●当サイト開設の理由と目的

 

偉大な前作の続編として誕生し「失敗作」「蛇足」あるいは「駄作」と評される事も多い本作。

以前から「その評価は正しいのか?」という疑問があり、また作品内容について過去の出版物等に一部誤った解釈(特に結末)があり、現在それが世間に定着していることに対して何か出来ないだろうかと思ったのが直接の理由となる。

 

筆者は梶原一騎先生原作の作品の中で、この「新巨人の星」が最も好きであり、最も感情移入した作品でもあるので、前作や他の梶原作品にないその魅力、欠点等が正しく伝わることを願い開設した。

本作の再評価のきっかけになれば幸いである。

 

目的は以下五点(2022年01月31日時点)

 

1.「新巨人の星」カットされた扉絵等を含む完全版単行本の発売

2.「巨人のサムライ炎」全話収録の単行本の発売

3.コミカライス版「新巨人の星(漫画・井上コオ先生)」「新巨人の星Ⅱ(漫画・秋月研二先生)」単行本の発売

4.主に90年代の出版物が原因で広まった、偏った作品解説の修正

5.「新巨人の星」原作漫画版、アニメ版の再評価

 


●当サイトにおける「巨人の星」世界

 

「巨人の星」関連の作品は複数あり、世界観について様々な解釈がある。

 

これは、正編「巨人の星」連載当時は続編製作は想定されておらず明確に物語が完結している事と、続編「新巨人の星」で微妙に異なる設定が存在する事が主な理由。(正編最終回で飛雄馬の左腕が魔球の多投によって破壊される点は共通しているが、その破壊の度合い等が続編では微妙に異なる。)

また、アニメ版では左腕破壊直後の登場人物達の行動が正編と続編で異なっており、これも似て非なるパラレルワールド説を生んでいる。

こうした様々な説を整理すると以下5点に絞られる。

 

【原作漫画版】

①正編「巨人の星」のみで完結

②正編「巨人の星」読切作品「巨人の星外伝・それからの飛雄馬」続編「新巨人の星」の三作

③②に姉妹編「巨人のサムライ炎」を加える

 

【アニメ版】

④アニメ版「巨人の星」のみで完結

⑤アニメ版「巨人の星」「新巨人の星」「新巨人の星Ⅱ」の三作

 

他、「新巨人の星」以降の続編が存在しない、「巨人の星」最終回から直結する世界観を描いた「特別編 父一徹」「特別編 猛虎花形満」等々。

 

当サイトでは原作漫画版、アニメ版は元々別物で同一視すべきではなく、原作者と漫画家は同格であり、梶原一騎先生、川崎のぼる先生の存在は本作に欠かせないものと考える。

また当時のアニメ版企画書等を確認すると明確に続編として制作されており、前作との繋がりを否定する必要はないと判断する。

 

よって、原作漫画版は②、アニメ版は⑤と解釈。

但し、未完となった原作漫画版・新巨人の星の完結エピソードとしても解釈可能な「巨人のサムライ炎」(原作・梶原一騎先生、漫画・影丸譲也先生)も取り扱う。

 


●当サイトにおける表記について

 

当サイトでは以下の表記に統一する。

 

・長嶋茂雄 長嶋監督 実在の人物

・長島茂雄 長島監督 巨人の星世界の登場人物

 

・大リーグボール養成ギプス 原作漫画版

・大リーグボール養成ギブス アニメ版