●星飛雄馬
主人公
魔球・大リーグボール3号で完全試合を達成。栄光を掴むと同時にその左腕を破壊し、行方をくらませていた。・・・それから5年、巨人軍が球団史上初の最下位となった激動の年に「謎の有料代打屋」として突然姿を現す。
●星一徹
飛雄馬の父
かつて中日ドラゴンズ・打撃コーチとして飛雄馬に立ち塞がった最大の敵。飛雄馬の引退と同時に自らも球界を去っている。5年の経過によりかなり老いた印象。息子が「大どんでん返し」の正体に気付く事を恐れる。
●長島茂雄監督
巨人軍監督
前作から引き続き登場。今回は物語の最重要キャラの一人。就任一年目にして球団史上初の最下位となった厳しい状況の中で、飛雄馬の巨人復帰の意思と隠された秘密を知る。明るさと非情さを併せ持つ勝負師。
●花形満
飛雄馬のライバル
かつて阪神に在籍し死闘を繰り広げたが、飛雄馬の引退と同時に球界を去る。
現在は花形コンツェルン専務。飛雄馬の姉・明子と結婚している。
●左門豊作
飛雄馬のライバル
唯一現役として活躍中。前作ラストで京子と結婚。弟妹達と共に暮らしている。
彼の「左門メモ」は飛雄馬の巨人復帰の大きな力となる。
●伴宙太
飛雄馬の親友
前作ラストで一徹の下、飛雄馬と死闘を演じた。現役を引退し、現在は伴重工業の常務となっている。再会した親友の巨人復帰の為に全面的に協力する。
●ビッグ・ビル・サンダー
巨人復帰計画「野球人間ドック」の為に伴の依頼で来日した大物打撃コーチ。右腕投手として再起を目指す飛雄馬に協力。
スクリュー・スピン・スライディングを伝授する。
●ロメオ・南条
サンダーの弟子。「本物の虎」の異名を持つ新ライバル。阪神に入団。
荒々しさと合理的な考えを併せ持ち、百発百中のピッチャー返しでヒューマ・ホシを狙う。
●王貞治
幼少期からの飛雄馬を知る男。劇中でハンク・アーロンの本塁打記録を抜き756号の偉業を達成する。飛雄馬の投球フォームの致命的な穴に気付く。知的なイメージの人物。
●花形(星)明子
飛雄馬の姉
現在は花形満と結婚している。
野球地獄の業からどうしても逃れる事が出来ない飛雄馬の姿に心を痛め涙する。
●左門京子
左門の妻
前作最終回で左門と結ばれた元不良少女。
穏やかで優しい雰囲気となった。
夫とその兄妹を愛し、幸せに暮らしている。
●日高美奈
回想で登場。前作で飛雄馬と出会い、互いに惹かれあうが、その時既に不治の病に侵されていた・・・。亡き今も彼女は飛雄馬の心の中に生き続けている。
●鷹ノ羽圭子
人気女優。かつての日高美奈を思わせる心優しい性格。牧場との再会の場に同席した事で飛雄馬と出会う。飛雄馬は恋に落ちるが、同時に・・・
●牧場春彦
青雲高校時代からの飛雄馬の友人。
現在は漫画家として成功している。
どういう訳か彼が登場すると飛雄馬に何らかのトラブルが起きるジンクスがある。
●水木炎
「巨人のサムライ炎」主人公
荒々しくも根は明るい性格の青年。夜はディスコで踊り明かす日々を送っている。友人達との賭け事の為に江川卓の投球練習に突如乱入した事で、彼の運命は大きく変わる。
「巨人の星外伝 それからの飛雄馬」 登場人物
●甲斐監督
日向三高野球部監督。暴力トラブルに巻き込まれそうになった所を謎の男(飛雄馬)に助けられる。柔道二段であり、密かに陽子に恋する。
●チンピラたち
日向三高野球部に野次を飛ばし、逆上した部員達と乱闘になる。不利になるや刃物を持ち出す小物揃い。
●除名処分された野球部員
野球部の主力となる3名の部員。チンピラ達との乱闘の際に他の部員を先導したため除名となり、謎の男に恨みを抱く。
●新人3名
除名処分された3名に代わり、謎の男と甲斐に選ばれた資質ある新人たち。野球部に登録されないまま猛特訓を受ける。
●川上哲治監督
栄光のV9時代の巨人軍監督。長島・王らを率いて宮崎を訪れる。
●陽子
「民宿うなばら荘」の娘。3年前の宮崎キャンプで巨人軍の星投手と記念撮影をした。謎の男の独特な雰囲気は、忘れようのない星投手のものだったと語る。
第1章 「泥濘の章」 登場人物
●ポロリーズ監督
連戦連敗中の草野球チーム監督。謎の代打屋(飛雄馬)をピンチヒッターに起用する。
●居酒屋店員
飛雄馬が立ち寄った居酒屋の店員。ヤケ酒を煽る飛雄馬に不快感を示す。
●酔っ払い
居酒屋で泥酔していた男。目の下のクマが凄い。刃物所有の危険人物。
●巨人ファンの男
居酒屋で巨人の敗戦を嘆いていた男。酔っぱらいと喧嘩になる。
●スターズ監督
謎の代打屋に声をかけられるが、勝敗は関係なく楽しみで草野球をやっていると起用を拒否する。
●中日ファンの草野球監督
相手チームが謎の代打屋をピンチヒッターに起用した際に一徹に声をかけられる。名古屋出身。
●伴の運転手
伴の命により飛雄馬の飛び乗ったタクシーを尾行し居場所をつきとめる。長島監督のファン。
●屋台の親父
一徹が銭湯帰りに立ち寄る屋台の親父。おでんが不味い。一徹との関係は良好と思われる。
●覆面投手団
伴により極秘に雇われた各プロ球団の二軍選手たち。プライドは高いが徐々に飛雄馬に打ち込まれていく。
●伴の秘書
伴重工業常務である伴の秘書。ビル・サンダーの通訳を兼ねる。互いに言いにくい内容を訳する事が多く気の毒。
●吉田義男監督
阪神タイガース監督。大物打撃コーチであるビル・サンダーが極秘に来日している事を知り、花形と共に強打者・田淵のコーチとすべく行動する。
第2章 「鳴動の章」 登場人物
●新聞記者
「長島番」のブン屋。伴のわざとらしいリアクションと長島の怪しい変装を見抜き2人を尾行する。
●おばさん
飛雄馬と伴を青雲高校時代から知る人物。宙太ぼっちゃん好物の玉子焼きと茶碗蒸しが得意だが、サンダー好物のハムエッグは苦手。
●国松彰コーチ
テスト生として巨人軍の宮崎キャンプに参加した飛雄馬に情けはかけず、厳しく接する鬼コーチ。
●張本勲
1976年(昭和51年)の巨人軍戦力増強の要となる強打者。彼の獲得により純粋な打者としての飛雄馬の再入団は不可能となった。豪快な人物。
●杉下茂コーチ
宮崎キャンプ中は星の右投げを極秘とする為、グラブは以前と同じく右を使用するよう指示する。国松コーチよりやや温和な印象。
●子供たち
巨人軍の宮崎キャンプを見学していた。元エースでありながら現テスト生である飛雄馬の球拾い姿を見て馬鹿にする。
●吉田孝司
紅白戦で初打席に立つ星を前に「テスト生なんぞに打たれるなよ!」と投手に檄を飛ばすが、客席の伴に「黙れぇー吉田!テスト生だからこそ打つんじゃ!」と怒鳴られる。
●伴大造
伴の父親。前作から引き続き登場。相変わらずのワンマンぶりだが、もはや息子を抑える事は出来ない様子。
●森昌彦
左腕時代の飛雄馬とバッテリーを組んだ名捕手。歴代大リーグボールを最も多く捕球した存在でもある。本作では解説者として登場。
●掛布雅之
ビル・サンダーの刺客としてスクリュー・スピン・スライディング破りを伝授される。
飛雄馬との対決で見事その使命を果たす。
第3章 「噴煙の章」 登場人物
●牛乳配達の少年
飛雄馬のファン。オールスター戦のファン投票で一人で15枚も投票した。西田牛乳店勤務。
●ブルペン捕手
飛雄馬の極秘の投球練習に付き合う「壁」としての存在。投手としての復活を願う好人物。
●古葉竹識監督
1975年(昭和50年)セ・リーグ覇者である広島カープ監督。長島監督の要望を聞き入れ、オールスター戦において左腕が破壊され返球が出来ない筈の飛雄馬を敢えてライトに起用する。
●銭湯の客
一徹を探し、場違いなベンツで銭湯に現われた伴に驚いていた女性客。
●野良犬
左門邸前のゴミ捨て場を漁りに来たが、飛雄馬の復活を予想し闘志を燃やす左門を目撃して逃げ出す。
●巡回中の警官
真夜中に庭先で練習中の左門に声をかけるが気付かれず、スタープレーヤーとなるとお高くとまるのかと愚痴を漏らす。
●左門の兄妹
左門と一緒に暮らす兄弟達。前作から5年が経過しているが、何故かあまり成長しているように見えない。京子を「義姉さん」と呼び慕っている。
●中村勝広
飛雄馬の右腕投手デビュー戦最初の打者。
制御不能の大暴投を辛うじて避ける。
●アナウンサー
右腕投手・星飛雄馬の剛速球と大ノーコンぶりに驚く。名解説多し
●田淵幸一
阪神タイガース所属の強打者。掛布と共にビル・サンダーから対右腕投手・星飛雄馬を想定した特殊な打撃特訓を受ける。
●飛雄馬、明子の母
前作の時点で既に故人。右腕投手として復活した飛雄馬を見た一徹は、既に自分の作品ではない息子がいると安心した表情で妻の遺影に語りかける。
第4章 「青嵐の章」 登場人物
●上田利治監督
阪急ブレーブス監督。V1を達成し勢いに乗る巨人と日本シリーズで戦い、見事勝利する。対・星投手対策で容赦の無いピッチャー返しを指示する。
●正力亨オーナー
巨人軍オーナー。日本シリーズ終了後の納会で星の復活は敢闘賞に値すると評価した。
●汁粉屋の客
一徹と飛雄馬が久々に再会し、汁粉屋で会話していた際に居合わせた学生客。
●武宮敏明寮長
巨人軍の寮長。大リーグボール養成ギプス・右投手用を装着した飛雄馬が転倒した際に誤魔化した言葉を真に受けてバナナの皮を探す。
●女子学生
ロードワーク中の飛雄馬に声をかけサインを求めるが、目の前で(ギプスの反動で)派手に転倒する飛雄馬を見て吹き出す。
●管理人
「梶原バッティングセンター」管理人。花形の到着を出迎える。
●黒江透修コーチ
大リーグボール養成ギプス・右投手用を装着しているため練習中の動きが鈍い飛雄馬を怠けていると勘違いし怒鳴る。
●広岡達朗監督
ヤクルトスワローズ監督。敢えて阪神ではなくヤクルトからのカムバックを望む花形の熱い言葉に応える。
●ヤクルトの投手
花形の入団テスト試合で登板した無名投手。悪意あるビーンボールを投じるが軽く避けられる。
●サングラスの男
花形の入団テスト試合を視察していたヤクルトのオーナーと思われる人物。抜群の結果を見て即入団を許可する。
●報知新聞社デスク
星の紅白戦ノーヒットノーラン達成、ロメオ・南条入団、花形の球界復帰とビッグ・ニュース連発に嬉しい悲鳴を上げる。
●花形家のお手伝い
突然の花形の球界復帰に動揺する明子を気遣う。伴が訪れた際に明子の様子を話す。
●野村克也
南海ホークス捕手。球界復帰した花形のかつての弱点を攻めるが、勘で打つタイプの花形には通じなかった。
●料亭の店員
伴と飛雄馬に料理を運んだ際にサインを求める。伴のサインは求めなかった。
●宮内
伴重工業の宣伝本部長。超大型トレーラーの新発売にあたり、飛雄馬にコマーシャルに出演して貰うよう交渉する。
第5章 「噴火の章」 登場人物
●金田正一
回想で登場。前人未到の400勝を達成した大投手。
復帰した花形との初対決時に飛雄馬は彼の助言を思い出す。
●マネジャー
左門の依頼により試合中の星を撮影。投球フォームの分析に協力する。
●テレビ局リポーター
好調の星を只一人滅多打ちにした左門のヒーローインタビューで、星殺しの秘密があったのか質問する。
●銀座のクラブのママとホステス
牧場と伴、星の再会の場となる筈だったクラブ勤務。左門に打ち崩された星は現れず再会は延期となった。
●長崎慶一
一軍復帰した飛雄馬が迎えた最初の打者。左門から星の投球フォームの欠陥を聞いており、自信満々で打席に立つも、苦労の末にフォーム改良に成功した飛雄馬に三振に打ち取られる。
●料亭の芸者
牧場、伴が星を待っていた料亭の芸者。星が勝てば来るという約束になっていた為、伴は芸者を待たせてラジオ観戦に熱中する。
●料亭のおかみ
試合に勝利し、料亭に現われた飛雄馬を案内する。
板前たちに頼まれ、飛雄馬にサインを求める。
●「CLUB女王蜂」のママとホステス
牧場の贔屓の店のママとホステスたち。この席に仕事の打ち合わせで圭子が現れ、飛雄馬は恋に落ちる事となった。
●牧場のアシスタント
花形の誕生日パーティーに出席する牧場を送り、職場へ戻る。
●あすなろ学園の子供たち
圭子が経営する児童養護施設の子供たち。
伴を「コマーシャルのおじさん」と呼ぶ。
第6章 「不死鳥の章」 登場人物
●司会
テレビ番組「集まれ!夕やけ広場」の司会。圭子、ロメオ、伴がゲストで出演した。
●伴にチップを貰ったボーイ
「レストラン ビルキング」勤務。圭子の言葉を自分への告白と勘違いし、気を良くした伴からチップを受け取り驚く。
●圭子の運転手
伴との会食を終え、疲れていた圭子に労わりの言葉をかけていた。
●審判
巨人阪神戦の審判。飛雄馬とロメオの乱闘騒ぎを冷静にジャッジ。先に手を出した飛雄馬を退場処分にする。
●三浦朝彦
牧場が原作を担当した映画「純愛山河」で圭子と共に主演としてクレジットされていた俳優。どのような内容の映画だったのかは残念ながら不明。
●西田ストア店員
外でシューマイの大安売りの呼びかけを行っていたが、前方を見ていなかった伴とぶつかり転倒する。
●ボビー・ミッチェル
日本ハムファイターズ打者。オープン戦で飛雄馬が試験的に使用した左腕投手時代の大リーグボール1号で打ち取られる。しかし、飛雄馬は制球力に劣る右腕では使用不可と判断する。
●キャディ
新魔球開発なる馬鹿げた事を止めさせるため、花形と伴が飛雄馬を連れ出したゴルフ場のキャディ。
●マナーの悪いゴルフ客
初のゴルフに手こずる飛雄馬達の後続のグループ。遅いと業を煮やしグリーンにボールを打ち込み伴の怒りを買う。
●左門に気付いた女学生たち
シーズンオフに妻と兄妹と外出した左門に気付きサインを求める。「もさーっとしててオイモちゃんだけど、どっか可愛くてスキ」との事。
●ロメオのガールフレンド
翌日アメリカに帰国するロメオと一緒にいた女性。左門の幼い兄妹達が目の前にいても気にする様子がなく、中々大胆。
●飛雄馬の後輩たち
巨人軍の2軍選手たち。帰省前に飛雄馬に挨拶に来た。帰省列車は混雑するので夜に出発し、上野駅で朝まで粘るとの事。
第7章 「新魔球の章」 登場人物
●サーファー
ハワイで極秘特訓中の飛雄馬の速球を見て、江川卓と勘違いする。
●ウォーリー与那嶺
1978年(昭和53年)より巨人軍コーチとなる。ハワイで極秘特訓中の飛雄馬、伴、一徹を目撃し長島監督へ報告する。
●長島亜希子
長島監督夫人。長島の自宅のシーンでお茶を用意して登場する率高し。上品な印象。
●山倉和博
巨人軍新人捕手。星の大リーグボール右1号「蜃気楼の魔球」を唯一捕球出来る捕手としてバッテリーを組む。その捕球の秘密は魔球の弱点に通じる為、一切の口外を禁じられている。
●報道関係者チームの男
宮崎キャンプ最終日に報道関係者チームと巨人軍首脳陣チームとの親善試合が行われた際、星投手の新魔球を目の当たりにし驚愕する。
●主審
報道関係者チーム相手に蜃気楼の魔球を披露した際の主審。常識を超えた変化に困惑する。
●ペンダコズの選手
花形がブラックシャドーズを率いていた少年時代を回想するシーンで登場。ノックアウト打法の餌食となった。
●大杉勝男
花形が蜃気楼の魔球を打倒後、その打倒の秘密をチームに明かした際に皆を代表して頭を下げる。
●球団関係者
ヤクルトスワローズが神宮球場で行った対蜃気楼の魔球を想定した特訓(記者曰く乳酸菌のカーテン)を死守。取材、質問の一切を断った。
●別当薫監督
大洋ホエールズ監督。蜃気楼打倒の秘密を伏せているヤクルトがペナントレース優位となる事に危機感を抱く。